北野天満宮境内整備-平成の大改修”紅梅殿別離の庭”/京都市
DATE|H25~27
PLACE|京都市上京区
CLIANT|宗教法人北野天満宮
CONTENTS|計画・設計
AWARD| 2016年ランドスケープコンサルタンツ協会賞 設計部門 奨励賞
北野天満宮では、平成39年に斎行される千百二十五年半萬燈祭に向けた整備事業として平成の大改修境内整備が行われている。『紅梅殿別離の庭』では、国宝『北野縁起絵巻』-紅梅殿別離の段-に描かれる景:道真公の生家「紅梅殿」と中庭の屈曲した流れを再現し、天神信仰発祥の地として相応しい、質の高い空間づくりを目指した。
本整備では、北野天満宮の神饌所として使用される紅梅殿と呼ばれる建築物を伝統的な曳家工法により南へ約50m移築し、庭園部分は平坦地であったことから、現況地盤より1.5mの盛土造成を行っている。滝石組とそれに続く流れは、曲水宴の運営に配慮した勾配とし、植栽計画は、境内のウメと史跡御土居のモミジなど、既存樹木の滲み出しによる植栽を行って、限られた空間に奥行き感と連続性を持たせた。