第38回全国都市緑化くまもとフェア くまもと花とみどりの博覧会/熊本市
DATE|R1-R4
PLACE|熊本県熊本市
CLIANT|熊本市・第38回全国都市緑化くまもとフェア実行委員会
CONTENTS|基本構想・基本計画・基本設計・実施設計・植物監理
2022年CLA賞(ランドスケープコンサルタンツ協会賞) 特別賞
開催期間:2022年3月19日から5月22日(65日間)
第38回全国都市緑化くまもとフェア「くまもと花とみどりの博覧会~THE GREEN VISION 未来への伝言~」(以下、くまもとフェア)に係る一連の業務は、「森と水の都くまもとで花と生きる幸せをつむごう」を開催テーマとして「“森の都”の魅力再発見と“森と水の都”の発信」「熊本地震への支援に対する感謝と復興のメッセージ」「未来への襷~未来へつなぐ、つなげる~」の実現に向け、基本構想での事業計画、会場整備,展示・出展,植物監理,会場運営,行催事,観客誘致・広報の各基本計画を策定し、会場整備の基本設計及び展示・出展,植物監理,会場運営の実施計画の策定を経て、会場及び展示・出展の工事に必要な実施設計、植物監理事業に係る実施運営を行ったものである。
くまもとフェアは、様々な花と緑の取り組みへの参加・体験、花緑の顕彰を通して、市民や来訪者が熊本の自然環境・歴史・風土を再認識し、度重なる災害から復興する熊本の元気を伝えると共に、更なる協働社会の実現に向け、多様な主体が関わりくまもとフェアを通して一人一人が「花や緑に囲まれることの幸せ」に気づき、想いを巡らせ、心に芽生えた想いを一人一人の「THE GREEN VISION」として未来につなげることを目指し、熊本市の熊本城公園及び花畑広場一帯、水前寺江津湖公園一帯、貴重な緑が残る立田山の3つのメイン会場を中心に市内及び県下45市町村のパートナー会場で開催した。
熊本市だけでなくALL熊本での開催となったくまもとフェアは、新型コロナウイルス流行の影響が懸念されたものの65日間の開催期間中の来場者は当初目標の160万人を上回る168.5万人を記録した。そして、フェアを契機に発足した植物調達団体の継続も決まり、くまもとフェアを“きっかけ”としたまちづくりの準備も進んでいる。この一連の業務を通して設計・デザインに留まらず、多様な主体が参画する事業のプランナー、コーディネーターとしてもくまもとフェアの事業推進の一翼を担った業務である。