岡崎公園/京都市
DATE|H26
PLACE|京都市左京区
CLIANT|京都市
CONTENTS|実施設計
岡崎公園は、平安神宮南側に位置する総合公園で、西側にロームシアター京都(旧京都会館、設計時改修中)が隣接し、「国際観光都市・京都」の中でも、国内外から年間延べ500万人以上が訪れる、多彩な文化・交流施設、寺院・神社が立地する京都・岡崎地域の中心に位置する。
岡崎地域は、明治維新後、琵琶湖疏水の建設や第4回内国勧業博覧会の開催など京都の発展を牽引した地域であり、文化・環境・景観といった優れたポテンシャルの更なる活用、地域の活性化を目的として「岡崎地域活性化ビジョン」が策定され、「優れた都市景観・環境の将来への保全継承」、「世界に冠たる文化・交流ゾーンとしての機能強化」「更なる賑わいの創出」を図っていくものとされている。
岡崎公園は、「岡崎地域活性化ビジョン」に於いて、岡崎地域の核「コアゾーン」として位置付けられる平安遷都1100年を記念して建設された平安神宮と内国勧業博覧会の会場跡地に整備された文化・交流施設の集積地区の一角であることから、設計にあたってはビジョンの内容を踏まえた空間整備が求められた。
本設計では、公園を分断する市道(神宮道)を廃止、歩行者専用化に伴い、地域が有する景観や地域資源を活かしながら、公園と神宮道が一体化した開放的な空間づくりを行い、隣接施設との連携を図り、来訪者にとって魅力的で地域を回遊しやすいオープンスペースを創出するとともに、時代祭、京都学生祭典等、多様なイベント利用に対応した「賑わい・交流の場」として公園を再整備するものとした。