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プロジェクトピックス

天王寺動物園「アフリカ・サバン ナ草食動物/肉食動物ゾーン」/大阪市
DATE|H9~H18
PLACE|大阪市天王寺区
CLIENT|大阪市住宅局営繕部
CONTENTS|基本計画・基本設計・実施設計・施工監理
第23回都市公園コンクール 設計(小規模)部門 国土交通大臣賞
2010年 ランドスケープコンサルタンツ協会賞
一般部 設計部門 : 最優秀賞
造園作品選集 2002/2008 掲載

2006年9月、大阪市天王寺動物園(大阪市天王寺区)に「アフリカサバンナ区肉食動物ゾーン」が一般公開されました。このゾーンはアフリカサバンナの生息環境を再現してライオン・ハイエナなどを展示するゾーンで、2000年3月に公開されている「アフリカサバンナ区草食動物ゾーン」(キリン・シマウマ・エランド・トムソンガゼル・ダチョウ・ハゲコウ・シママングースなど)と一体化する形で構成されており、今回の整備で概ね南北180m-東西100mに及ぶアフリカサバンナの全体の完成に至りました。

天王寺動物園
「アフリカ・サバンナ草食動物/肉食動物ゾーン」
生態的展示では、地域としての生息地(habitat)の環境を再現することが本質であり、そのためには、モデルとなる生息地を設定し、その景観調査を行なうことが必要となります。景観調査のプロセスから独自のアイデアやストーリーが生み出されることも多く、本サバンナ地区の基本計画では、わが国の動物園計画では初めてのケニア・タンザニア地域の景観調査を行い、展示テーマの設定と計画を行いました。今回設計のモデルとして調査した地域は、セレンゲティ国立公園(タンザニア)、マサイ・マラ国立保護区(ケニア)などとなっています。一般的にサバンナといえば一面平坦な草原がイメージされますが、実際には草原のほかに、疎林・低木類・河畔林・河川・段丘崖・岩山(コピエ)など多様な景観が見られます。その多様な景観と、そこに適応して生息する動物との関係をテーマにして展示シナリオを作成しました。
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