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プロジェクトピックス

天王寺動物園「アジアの森」/大阪市
DATE|H9~H15
PLACE|大阪市大阪市
CLIENT|大阪市住宅局営繕部
CONTENTS|基本計画・基本設計・実施設計・施工監理
2004年度 エンリッチメント大賞
(飼育施設部門)

2005年 ランドスケープコンサルタンツ協会賞
一般部 設計部門 : 優秀賞

造園作品選集 2006 掲載

アジアの森(ゾウ舎)は動物とその動物が生息する環境とを同時に展示する“生態的展示”の手法を用い、自然環境に近い形でアジアゾウの飼育,展示を行う施設です。
アジアゾウの身体的な特徴をあげると、オスゾウで体重が6.5t、体高は最大3.5mと地上動物では最大級であるとともに、知能が高く記憶力にも優れていると言われています。それゆえゾウの力に耐えうる施設であるとともに、知能が高いゾウの精神面や健康面に十分配慮した計画を進める必要がありました。それから現在飼育されている2頭のうち1頭のゾウは高齢(春子推定55歳)であるため、今後老化現象に対応できる飼育施設整備計画を行っています。
また、動物園本来の機能であるレクリエーション機能を充実させるとともに、実物の動物を身近に観察し、野生動物が置かれている自然環境の現状を伝えるための環境学習施設として“楽しく学べる新しい動物園”を目指し、計画を行いました。
このゾウ舎は計画から設計、工事まで約8年の歳月を経て完成を迎えました。まず、タイやインドの現地調査から始まり、現地の調査を元に架空の国立公園とその周辺の村を想定し、具体的な施設整備計画を進めていきました。
また国内8園、海外6園の動物園の飼育施設の事例調査を行った結果、知能が高いゾウは習性などの個体差が大きく、その個体に合わせた独自の飼育方法を取っていることが分かりました。そこで、獣医師や飼育担当者など専門家と協議を積み重ね、天王寺動物園のゾウに適した飼育施設整備計画を行いました。
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